ここでは『これなにメモ』の使い方を説明します。
なお、当社の
YouTubeチャンネル
にて、使い方を開設した動画も公開していますので、合わせてご活用ください。
目次
各項目には、見出しジャンプで移動することができます。
- 1 はじめに
- 1.1 『これなにメモ』について
- 1.2 特長
- 1.3 ボイスオーバージェスチャ
- 1.4 動作環境
- 2 『これなにメモ』でできること
- 2.1 4つの画面
- 2.2 認識できるもの、できないもの
- 2.3 カメラ利用時の効果音ガイド
- 3 使い方
- 3.1 身の周りの物を確認する
- 3.2 新しく登録する
- 3.3 登録内容を変更する
- 3.4 使い方を確認する
- 4 カメラ利用のポイント
- 4.1 認識時のポイント
- 4.2 登録時のポイント
- 5 ご注意事項
- 5.1 利用上の注意
- 5.2 アプリケーション・プライバシーポリシー
- 5.3 登録商標
- 6 お問い合わせ
1 はじめに
1.1 『これなにメモ』について
『これなにメモ』は、iPhoneのカメラを利用して、視覚に障碍のある方が身の周りの物を自身で管理することをサポートするアプリです。
触っただけではわかりにくい物を識別したり、簡単な情報を忘れないようにしたりする時に利用します。
たとえば、お手持ちのCDのジャケットを『これなにメモ』で撮影し、アーティストやアルバム名などを入力します。
その後、同じCDを『これなにメモ』で写すと、入力した内容を音声で読み上げるので、CDの管理が容易になります。
同様の手順で身の周りの物の写真とメモを『これなにメモ』に登録すれば、カメラを向けるだけで『これなにメモ』が音声で教えてくれます。
『これなにメモ』には、日本国の紙幣1,000円、2,000円、5,000円、10,000円があらかじめ登録されていますのでお試しください。
(旧紙幣には対応していません。)
1.2 特長
『これなにメモ』には次のような特長があります。
- ・効果音ガイドでカメラ利用をサポートします。カメラに写っている映像が見えなくても利用できます。
- ・メモは自由に修正できます。点字シールのような張替えの手間はありません。
- ・外部との通信を行いません。プライバシーに配慮しています。
1.3 ボイスオーバージェスチャ
『これなにメモ』を利用する時は、次のボイスオーバージェスチャを利用します。
フリック
1本指で画面に触れ、軽くはらいます。
ダブルタップ
1本指で素早く2回連続で画面に触れます。
ロングタップ
ダブルタップの2回目のタップを画面に触れたままにします。
3本指のスワイプ
3本指で画面に触れ、上または下に動かします。
1.4 動作環境
『これなにメモ』は、ボイスオーバーを有効にした、iPhone6s以上、iOS12.0以上の環境で利用できます。
また、『これなにメモ』はiPhoneのカメラを利用するため、カメラアクセスを許可してください。
なお、iPhoneのスピーカーで効果音ガイドとメモの読み上げを確認するには、iPhoneの消音モードを解除してください。
消音モードのときは、iPhoneのスピーカーから出力されません。
2 『これなにメモ』でできること
2.1 4つの画面
『これなにメモ』には、「認識」「登録」「編集」「ヘルプ」の4つの画面があります。
画面を切り替えるには、画面下端に表示されているタブをダブルタップします。
アプリ起動中、タブは常に画面下端に表示されるので、いつでも切り替えることができます。
認識画面
身の周りの物を認識したい時に利用します。
登録されている物がカメラに写ったら、メモの内容を音声で読み上げます。
登録画面
新しくメモしたい物がある時に利用します。
写真撮影とメモの入力をすることができます。
メモは最大200個、写真はメモ1個あたり最大5枚まで登録できます。
編集画面
登録内容を変更したい時に利用します。
メモの修正と削除、写真の追加撮影と削除をすることができます。
ヘルプ画面
本マニュアルを読みたい時に利用します。
2.2 認識できるもの、できないもの
『これなにメモ』は、ロゴやイラスト、写真、説明文などが書かれている物が認識できます。
例:パッケージに入った商品、ペットボトル、缶、本、CD、各種カード類など
ロゴやイラスト、写真、説明文などが書かれていないものは認識できません。
例:生鮮食品、家具、衣類、人物など
また、ロゴやイラストなどが書かれていても、次のような物は認識できないことがあります。
- ・飲料の缶のような表面に光沢がある物で、光が反射してロゴが見えなくなる物。
- ・スナック菓子のような袋に入った物で、形が変形しやすい物。
- ・ペットボトルのような透明な容器に入ったもので、消費に伴い見え方が変わる物。
2.3 カメラ利用時の効果音ガイド
「2.2 認識できるもの、できないもの」で説明したように、カメラでロゴやイラストなどを正しく映すことが重要です。そこで、視覚障碍の方でも利用していただきやすいよう、認識可能な物がカメラに写っているかいないかを、効果音でガイドします。
効果音ガイドは、認識画面と登録画面で利用することができます。
画面の任意の場所でロングタップしたままカメラを動かすと、次の2種類の効果音が再生されます。
高く速い音
認識できるものが写っています。
低くゆっくりした音
認識できる物が写っていません。
効果音ガイドは、「2.2 認識できる物、できない物」で説明した物が写っているかを判断する物です。登録した物が写っているかを判断する物ではありません。
また、効果音ガイドを利用しても、必ず正しく映すことができるわけではありません。
3 使い方
『これなにメモ』を起動した後の使い方を説明します。
3.1 身の周りの物を確認する
- (1)画面下端のタブで「認識」をダブルタップします。アプリの起動直後はこの画面が表示されます。
- (2)画面全体にカメラ映像が写ります。画面にタッチすると、次のいずれかを読み上げます。
- ・「登録データをロードしています」:認識に必要な処理の実行中です。新しく登録したり、登録内容を変更したりした時に実行されます。登録件数が多くなると時間がかかります。
- ・「ロングタップで認識します」:必要な処理が終わり、認識できる状態です。
- (3)画面にタッチして「ロングタップで認識します」と聞こえたら、画面の任意の場所をロングタップしたままにします。ロングタップしている間のみ認識できます。
- (4)効果音ガイドを頼りに、カメラを認識したい物に向けます。認識すると、登録したメモの内容を読み上げます。
3.2 新しく登録する
- (1)画面下端のタブで「登録」をダブルタップします。
- (2)画面中央に、メモを入力するテキストフィールドが表示されます。ダブルタップでキーボードを表示します。すでに200個のメモが登録されている時は、登録できません。
- (3)メモを入力します。入力が終わったら、キーボードの「改行」をダブルタップします。
- (4)画面全体にカメラ映像が表示されます。画面の任意の場所をロングタップしたままにすると、効果音ガイドが聞こえます。登録したい物にカメラを向けます。
- (5)ロングタップした指を画面から離すと、写真が撮影されます。2枚目以降の写真を撮影するときは、再度ロングタップしてから指を離します。
- (6)連続して登録する時は、再び画面下端の「登録」タブをダブルタップします。
3.3 登録内容を変更する
- (1)画面下端のタブで「編集」をダブルタップします。
- (2)登録内容がリスト表示されます。3本指の上下スワイプで表示内容をスクロールできます。画面最上部に、現在の登録件数が表示されます。
- (3)左右フリックで、変更したい項目を選択します。選択後、次の操作が実行できます。
- ・メモの内容を修正:ダブルタップするとキーボードが表示されます。修正後キーボードの「改行」をダブルタップすると反映されます。入力内容をキャンセルする時は、画面右上の「キャンセル」をダブルタップします。
- ・メモを削除:上または下にフリックして「削除」を選択してダブルタップで実行します。メモの内容と撮影した写真が全て削除されます。
- ・追加撮影:上または下にフリックして「追加撮影」を選択してダブルタップで実行します。「3.2 新しく登録する」の手順4.以降の操作で撮影します。
- ・撮影した写真の確認:上または下にフリックして「画像一覧」を選択してダブルタップで実行します。選択したメモに関する写真が一覧表示されます。上または下にフリックして「削除」を選択してダブルタップすることで、選択した写真を削除することができます。
3.4 使い方を確認する
- (1)画面下端のタブで「ヘルプ」をダブルタップします。
- (2)画面全体にこのマニュアルが表示されます。
- (3)iOS付属のSafariと同様のボイスオーバージェスチャで読むことができます。
4 カメラ利用のポイント
効果音ガイドを利用して、画面を見ずにカメラで対象を写すためのポイントを説明します。
4.1 認識時のポイント
認識したい物にカメラを向けて、高く速い効果音が聞こえてもすぐに認識しない時は、次をお試しください。
- ・登録されていない面を写している可能性があるので、ゆっくり対象を回転させてください。
- ・カメラと対象が近すぎて、一部分しか映っていない可能性があります。カメラを対象から離すとより広い範囲を写すことができます。
- ・効果音ガイドで周りに認識できる物がないことを確認しておくと、認識したい物がカメラに映ったことを確認するのに役立ちます。
4.2 登録時のポイント
登録された写真によって認識結果に大きな影響を与えます。尤も望ましい写真は、登録したい物だけが写真全体に写っているものです。登録時は、広い机の上で、以下の手順で撮影することを推奨します。
- (1)効果音ガイドを利用して、机の上に認識可能な物がないことを確認します。
- (2)登録したい物を机に置き、カメラを接触させた状態からゆっくり離します。
- (3)対象の大きさにもよりますが、10cm程度カメラを離した時点で、高く速い効果音が聞こえます。15cm~20cm程度まで離すことで、より全体を撮影できます。
5 ご注意事項
5.1 利用上の注意
- ・周囲の明るさや登録した物によってはあやまった認識をすることがあります。
- ・屋外で登録用の写真を撮影する時は、第三者の映り込みなどにご配慮ください。
- ・登録内容に個人情報を含む場合は、端末の紛失、盗難にご注意ください。
5.2 アプリケーション・プライバシーポリシー
- ・『これなにメモ』は、お客様が登録したメモの内容と、撮影した写真をお客様の端末内に保存します。削除するには、『これなにメモ』の機能を利用して、メモを個別に削除するか、『これなにメモ』をアンインストールしてください。
- ・『これなにメモ』の利用にあたり、お客様が登録したメモの内容と撮影した写真、その他の端末内の情報や端末を識別できる情報等が、当社または第三者に送信されることはありません。
- ・お問い合わせ時にお送りいただいたお客様情報は、当社の個人情報方針の元で管理し、お問い合わせ内容へのご回答と、アプリの改善のために利用します。
- ・より詳細なアプリケーションプライバシーポリシーを
https://korenanimemo.github.io/privacy/
でご覧いただけます。
5.3 登録商標
- ※iOS商標は、米国Ciscoのライセンスに基づき使用されています。
- ※iPhone商標は、アイホン株式会社のライセンスに基づき使用されています。
- ※Safariは米国および他の国々で登録された Apple Inc. の商標です。
6 お問い合わせ
『これなにメモ』に関するご質問ご要望は、以下の窓口でお待ちしております。
お問い合わせいただきました内容によってはご回答できない場合もございますので、ご了承ください。
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